in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社ジェイ・ダヴリュウ・エー 代表取締役社長 平野準氏登場。
「三越」で貴重な経験を積む。一人で年間4億円以上を販売する。
「さっぱりわからなかった」と平野。それもそうだろう。配属部署は呉服部。三越のなかで、もっとも厳しい部門の一つだ。「反物を巻くのって難しいんですよ。先輩たちはシュルシュルと音を立て簡単に巻くんですが、ぼくにはまったくできない。控え室で1日中、練習をしたこともあるんです。繰越いくら、丈が何寸、そういう専門用語も覚え、初めて接客にでることもできるんです」。三越は百貨店の老舗。しかも、平野の配属は日本橋本店。格式の高さでは群を抜いていた。1年後、平野はインテリア部に異動した。
ところで、百貨店には外商の仕事もある。お客様宅を訪問し、ご用を伺う仕事のことだ。売上比率も、意外に高い。特に平野は、この外販比率が高かった。だからインテリア部なのに、食料品から別荘まで販売したことがあるそうだ。結局、三越は27歳で退職することになるのだが、全販売員のなかで売上2位。4億数千万円を1年で売り切ったこともあるという。 ・・・。
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