in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社玉海力 代表取締役 河邉幸夫氏登場。
親方の死で心を入れ替え再起を図る。最高位は幕内前頭八枚目。そして引退の決意
17歳で幕下昇進を果たすも、取り組み中の怪我で首の骨の剥離骨折をしてしまった玉桜は、勝敗・番付共に一進一退を繰り返し相撲への情熱が薄れていく。転機が訪れたのは20歳の時だった。「糖尿病の検査入院をしていた親方が、退院するその日に急死したのです」。3日前まで「稽古せぇ」と気にかけてくれていた親方の信じられない突然の死。深い悲しみの中で決意したのは一心不乱に稽古に励み再起を図ることをだった。「玉海力」へと四股名を変えての新しい土俵人生がはじまった。
明確な目標があると人は変われるものだ。まるで10代に戻ったように稽古に励んだ玉海力は、24歳で念願の幕内昇進を果たし幕内前頭八枚目となる(関取となれば大銀杏を結い化粧廻しを締め土俵入りできる)。親方の死がきっかけとなって幕内力士になれたのは皮肉な結果だが、この数年間で味わった挫折と成功は何物にも変え難い貴重な経験となる。「人は"頑張れば報われる"ことを知れば歯を食いしばれるようになります。私はこの私自身の経験を、経営者となった今実感し、社員教育にも活かしています」。・・・。
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