in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に株式会社テンポスバスターズ創業者でもある株式会社あさくま 代表取締役社長 森下篤史氏登場。
鉛筆や消しゴミのカスが妹の入学式のお祝いだった。
兄弟仲がいい。長女がいて長男の森下。弟と妹が続く。森下が小学4年生の時に母が急死した。2年後父は再婚し、いまの母が後妻となるべく森下家の軒を潜った。「ガキ4人の家に来てくれて申し訳なくてさ。俺は一度だって、何かを欲しいなんて言えなかった」。父は役場勤め。生活が苦しいわけではなかった。「だけど俺には言えなかったんだ。母は学校の先生だからさ、通信簿をつけている時なんか、夜中の2時、3時まで仕事して翌朝にはガキ4人の弁当こしらえるんだから頭が上がんなかったよ。いま、あさくまでバツイチ手当っていうのを支給しているんだけど、それはかあちゃんから、女性の強さを教えてもらったからなんだ」。「そういや、妹はいまでも文句を言うんだよ。俺たち上が、かあちゃんにおねだりしないから、妹も我慢していたんだろうね。にいちゃんたちがくれた小学校の入学祝いが、ちびった鉛筆と消しゴミのカスだった時は、さすがにびっくりしたね。弟と一緒に教室の掃除のたびに拾ってビニール袋に入れていたんだ。だから、気持ちはたっぷり詰まっていたんだけどさ(笑)」。母は学校の先生、5人兄弟だったが、1人は幼くして亡くしている。・・・・。
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