in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に千房株式会社 代表取締役 中井政嗣氏登場。
本文より~
「お好み焼をなめてるんちゃうか」という義兄の言葉。
「チーフがちゃんとみていてくれたんでしょうね。新店で主任というお話をいただいたんです。その一方で、義兄から『店をやれ』と。『資金がない』というと『いらないんや。老夫婦が店を譲る人を探しているんだ』というんですね。でも、話を聞くとお好み焼店です。いままで西洋料理でコックをやっていたわけでしょ。『いやだ』と義兄に言ったら『お好み焼をなめているやろ』って」。「でも、人間不思議ですよね。義兄に言われいやいや女房と2人で面接に行くんですが、机に置かれた応募書類の束をみて、受かりたいと思うようになるんです(笑)。面接が終わってもぜんぜん結果がこなくてね。残念やったな、と思っていたら一本の電話が掛かってきたんです。『中井さんにお任せすることにしましたから』って」。
これで中井は晴れて、独立することになる。「1ヵ月ぐらいは研修したるとおっしゃっていたんですが、1週間たったころには、『中井君やったらもうできるやろ』って。コックをやっていましたからもちろん自信はあった。でも、今度は経営もせなあかんわけです。なんぼおいしいもんつくっても、売れへんかったら終わりですからね」。
オーナーが替わって再オープン。中井夫婦の挑戦がはじまったが、残念ながら、まったく売れなかった。 ・・・・。
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