in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に 株式会社洋伸 代表取締役社長 赤澤 伸氏登場。
1972年、千葉県松戸市、生まれる。
赤澤が生まれたのは、1972年4月25日。出身は千葉県松戸市である。3人兄弟の三男で、兄弟は全員、格闘技を学んでいる。赤澤が尊敬する父は、新潟から単身上京し大学に入り、証券会社に勤務。母と知り合い、赤澤ら三人の子どもをもうけることになる。証券会社をスピンアウトした父は、不動産会社を経営。「子どもにも厳しいが、自分にも厳しい人だった」と赤澤は、父の思い出を話してくれた。「厳格で厳しい父でしたが、愛情はたっぷり注いでもらいました。いまでも、私は、父のことを尊敬しています」。社名に、父の名前を一字もらい「洋伸」と命名したことからも、父と赤澤の関係が良くわかる。「特に会社を経営するようになって、こんな場合、父ならどうするんだろうと考えるようになりました」とも語っている。
21歳の挑戦。
兄二人は、大学に進んだが、赤澤自身は、調理の専門学校に進んでいる。子どもの頃から、食の仕事に就こうと考えていたからだ。大学と違い、専門学校は厳しい。遅刻するだけで、授業を受けさせてもらえなかった。学校を卒業した赤澤は、上野の割烹でいったん板前修行を開始したが、2ヵ月で退職し、単身名古屋に向かった。熱田区の「中央卸売市場」で朝4時から働き、夕方からは飲食店向けに食材を売り歩いた。そんな生活を1年くらい続けたとき、父から一本の電話がかかってきた。「酔虎伝の経営権を譲り受けたから、店をやらないか」という誘いだった。まだ21歳。不安もあったに違いないが、それ以上にチャンスだとも思った。ただし、失敗はむろんできない。「とにかく必死にやるしかありませんでした。チラシを撒いたり、呼び込みをしたり。メニューにも工夫を凝らしました」。必死の努力が実り、赤字だった店舗は、赤澤が経営するようになって黒字に転換する。1年後には、月商が1000万円を超えた。経営者として上出来のスタートである。・・・・。
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