in-職(いんしょく)ハイパーの“飲食の戦士たち”に 株式会社アルカサバ 代表取締役 貞方邦介氏登場。
本文より~
福岡県久留米市にて。
福岡県久留米市といえば、ゴム工業が有名だ。タイヤの世界的なメーカーである「ブリジストン」も久留米市で創業している。この久留米市に貞方氏が誕生したのは、1967年のこと。久留米市はまだまだ田舎町で、貞方氏ももっぱら野原を駆けて遊ぶ少年だった。
父は長崎出身のサラリーマン、母は鳥取県出身。貞方氏は一人っ子で大事に育てられた。スイミングスクールに通っていたからだろうか。からだは丈夫で、病気らしい病気はいまだしたことがない。学校では人気者で、小学時代はリーダー的なタイプだった。それだけ聞けば、いまのリーダー像と重なるが、小学、中学、高校と「やすき」に流れていったこともある。
ところで、冒頭のスーパーカーの話は小学生時代に登場する。中学は、地元の学校に通いつつ、いつかはフェラーリに乗ると誓う。
悪ぶるのも、ファッションだった。
「遊ぶこと、反抗すること、それ自体がファッションだった」と貞方氏は高校時代を振り返る。バンドブームに乗り、エレキギターやバイクにハマり、学校にもバイクで通学した。学食で食べるなんて格好悪いとうそぶいて、学校を脱走したこともある。
お金が欲しくて、バイトを開始するのだが、バイト先選びの基準がいかにも貞方氏らしい。この時、貞方氏は大手のハンバーガーチェーンと地元のチェーンで悩むのだが、マニュアルに沿って教育されるのが大手のほう。「いまなら、間違いなくそちらに行くが」と断りつつ、当時は、「そういう発想がまったくなかった」と言って笑う。たぶん、マニュアルを必死で覚える姿を想像して格好悪いと思っていたのだろう。こういうのが当時の貞方氏の生き様だった。しかし、不格好な生き様ではない気がする。この当時から、しっかり物事を分析しているようにも思えるからだ。・・・。
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