2019年4月18日木曜日

株式会社日と々と 代表取締役 山本拓三氏登場。

in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”株式会社日と々と 代表取締役 山本拓三氏登場
本文より~

1977年。堺市に生まれる。

山本氏は1977年9月、大阪府堺市に生まれる。両親がアパレルで働いていたため、服と靴は良いものを着ていたそうだ。
「私が住んでいた頃の堺は下町で、ちょっといい服を着ているだけで目立っちゃうわけです。そういうのがイヤだった。目立ちたがり屋の父親に抵抗があったのも、そういうことがあったからかもしれませんね。父親が独立したのは、私が小学生になる頃です。日本経済が、いい頃ですね。」。
山本氏は小学生からカラテをはじめ、中学までつづけ、中学ではバスケもするが、こちらは、すぐに幽霊部員。仲間と連れ立って遊ぶのが大好きだった。
両親が離婚していたのは、この頃。ただ、正式に「そうだと知った」のは高校に入ってからだ。
「父親は、私が中学の頃から、もううちにいなかった。音信不通でした。だから、その頃は、経済的にも、たいへんだったと思います。私も学費のために、高校1年からアルバイトです」。
肉体労働がメインだった。もっぱら、土方や引っ越し、魚市場でもはたらいた。
「その時が、たぶん、私の一つのターニングポイントです。肉体労働しながら、『もう、たくさんだ』と。でも、勉強もしてないですからね。このままじゃ、まっしぐらにそっちだって/笑」。
「じゃぁ、どうすればいいか?」。「少なくとも、大学は出ておかないといけないだろう」が、結論だった。「それで、高校3年になってからは、真面目に勉強をはじめます」。
もともとやればできるタイプ。
現役で、大学に進学。
「大学ですも、バイト三昧ですが、今回は、ちょっと小ぎれいなホテルで仕事をはじめました/笑」。

転職して、1年後に株式上場。

大学を卒業した山本氏は、商社に就職。「けっこうブラックな会社でした。ま、当時は、どこもそういうものだったのでしょうけど/笑」。
山本氏は、この商社に経理担当で入社している。これも、一つのターニングポイントだろう。経理という立場で、数字と経営を観ていくことになるからだ。
「社会人3年目になって、株式会社アイディユーというベンチャー企業に転職しました。まだ小さかったんですが、すでに、注目されていました。私は、この会社に経理の責任者として入社します」。
入社して1年で、東証マザーズに上場したそう。
「私が入社したのが、ちょうど上場準備の時です。タイミングがよかったんでしょうね。経理のトップでしたし、そう、何より、この時に、創業者である社長のちかくで仕事ができた、これが財産です」。
経理といっても、電卓を叩きつづけていたわけではない。買収やM&Aにもかかわった。社長が描く、成長戦略をサポートする。
「ホテルはゼロからですね/笑。当時、私たちがやっていたのは、インターネットと不動産です。不動産事業の下に、ホテルや、ゴルフ場、飲食店がぶら下がっています。この会社は、もう残念ながらないです。私の次の幕は、じつは、不動産事業を行っていた飲食事業部をバイアウトしてスタートするんです」。

バイアウト。社長、就任。ただし、解散が予定されている会社の。

サブプライムローンの問題が表面化するのは、2007年夏くらいだろうか。そして、翌年、リーマン・ショックが起こる。「そうですね。うちの業績も悪化します。縮小しなければいけないんですが、ただ、この時、不動産事業を行う事業部ではビッグなプロジェクトが進行していて投げ出せない状態だったんです」。
「ええ、それで、ファンドから出資を受け、その事業部を、私たちがバイアウトしてプロジェクトを遂行します。私は、バイアウトした会社で取締役管理役本部長に就任し、しばらくして社長に就任しました」。
ファンドとの間では、プロジェクトが終了すれば、解散することで話がついていたそう。だが、解散する前に、今度は山本氏が会社を買い取る。
「さっきもいいましたが、会社のなかには、飲食とか、そういうのもあるわけです。飲食だと東京に2店舗、大阪に2店舗だったかな。もちろん、飲食を含め残る事業は、不採算な事業ばかりです。でも、ね。解散って無責任だし…。それで、私が買い取らざるを得なかったわけです。1億円の借金を背負いました」。
山本氏は「やらざるを得なかった」と表現している。当時、山本氏は31歳。最初から、途方もない額でもある。
「リースとかも残っていましたし、最初は、残務処理だと思っていたんです。店舗を売却すれば、それなりに借金も減るだろうと。その先まで、計画していたわけではないんですが」。
ある意味、無謀で、リスキーな戦いだ。それを承知しながらも尚、逃げ出すわけにはいかなかった。それが真実だろう。「ま、どうにか、なるか」。
PRバナー

(社長記事やグルメ情報など飲食の情報はキイストンメディアPR事業部まで)

0 件のコメント:

コメントを投稿