2023年1月10日火曜日

日本サブウェイ合同会社 共同代表 鈴木孝尚氏登場。

 in-職(いんしょく)ハイパー“飲食の戦士たち”日本サブウェイ合同会社 共同代表 鈴木孝尚氏登場。

本文より~

大学卒業まで。

東京とは、なにもかもが違った。だいたいテレビのチャンネルが2チャンネルしかない。
今回ご登場いただいた日本サブウェイの共同代表、鈴木氏は東京から福島に移り住んだ頃の話をする。5歳だったがチャンネルの記憶は鮮明だ。インターネットもない時代に、テレビは唯一の娯楽だった。
「東京と比較するまでもなく、まぁ、田舎でした」。
記憶のなかで広々とした田園風景が広がる。ガァガァと鳴く、カエルたち。
「川とか、原っぱとか、自然はとにかくいっぱいです。とはいえ小学校は2クラスくらいありましたから、へき地というほどではなかったんでしょうね」。
福島は、お父様の実家らしい。
「実家に帰らなければいけなくなり、こちらで郵便局の仕事をしていました」。
3人兄弟、兄が2人いる。
2クラスは、中学になって3クラスになる。
「小学校は近くでしたが、中学校は遠い。田舎の中学生のあるあるなんですが、私もヘルメットをかぶってチャリンコ通学です」。
部活はバスケ。高校は県でもトップクラスの進学校だったが、バスケ部だけは進学校に似つかわしくないほど練習がハードだったそう。むろん、結果は、だしている。
「高校を卒業したあと、田舎を出ます」。
ただ、向かった先も、じつは田舎、信州へ。
「信州大学に進んだのは、経済的に私立という選択肢はなかったからです。それに、東京に出る生徒は多かったですが、私は、カエルも鳴かないところでは暮らせないと思っていたんです笑」。
もちろん、第一志望の大学。専攻は、機能高分子。
「実は大学で一年留年しています。教授の手違いで単位を2単位落としてしまって、それでオーストラリアに留学します」。
信州大学を卒業したのは1995年のこと。

マーケティングの世界へ。

国立大学の理系ということもあって、大学院に進むのが一般的だが、ジャンケンで負けてしまう。どういうことだろう。「希望する研究室の定員が10名だったんですが、12名が希望して定員オーバー。じゃあ、ジャンケンだ」と言い出した鈴木氏が敗北。むろん、他の研究テーマで他の研究室で大学院までという選択もあったが、鈴木氏は就職に舵を切った。
就職先は、天使のブラで有名な下着メーカー。
「最初は大阪勤務で、職種は営業です」。大学時代には思ってもなかった職業だが、最初から絶好調、上司の評価も高い、高い。
「たしかに、結果は残していましたが、私自身はどこか冷めている部分があって入社して2年くらいの頃、新たなキャリアを求めて退職しようと上司に相談しました。ありがたいことに引き留めていただいて、しばらく休職することになりました」。
休職してどうされたんですか?
「もう一度、オーストラリアのメルボルンに渡り、向こうの大学でマーケティングを専攻しました」。
鈴木氏は、1999年、 RMIT(Royal Melbourne Institute of Technology)を卒業している(マーケティング専攻、準学士号)。
それが今につながっているんですね?
「結果としてそう。帰国後はその下着メーカーでマーケティングの仕事を始めます」。
マーケティングの仕事は実に面白い。とくに今のビジネスはマーケティング抜きでは成り立たないと言っていい。それは飲食であっても同じこと。
「下着メーカーを卒業したのは、2004年です。マーケティングを行うだけではなく、マーケティングそのものをハンドリングするために経営職に興味をもったのがきっかけ。それで、日本KFCホールディングスに転職することになります」。
日本KFCホールディングスでの職種は経営企画。
「私はKFCとグループのピザハットのマーケティングに従事しました。ピザハットではマーケティング部長になり、ビザハット事業の業績を回復させることができました。黒字化実現のカギは、マーケティングや購買、サプライチェーンのすべてを可視化することができたからだと思っています」。
2017年~2018年の1年間には、日本ピザハットのマーケティング部長という重責を担いつつ、事業の譲渡も経験している。
ちなみに、ケンタッキーといえば、2018年から「今日、ケンタッキーにしない?」のプロモーションがスタートしている。このプロモーションが業績に寄与したことはあきらか。直接、かかわっていないとしても、そうしたマーケティング重視の企業文化を育んだ鈴木氏も、その1人ということができるだろう。
鈴木氏が日本 KFCホールディングス株式会社に在籍したのは、2004~2017年まで。2009年にはグロービス経営大学院を卒業(MBA)している。

・・・続き

日本サブウェイ合同会社 共同代表 鈴木孝尚氏

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